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2014年10月30日

集中力の話

筑波学院では毎月月謝袋に「◯月の学習の状況」という月単位通知表を同封しているのですが、
これによく書くことが集中力という言葉です。

よく使われる言葉ですが、集中力が有る・無いとは簡単に分けますと
授業中に黙っているか・しゃべっているか」ということです。
黙っている=人の話を聞いている、しゃべる=話を最後まで聞かずに意識を他のことに向ける
と理解して下さい。

もちろん黙っていてもぼ~としていて、全然話を聞いていない子もいますが最近ではそのパターンはごく少数です。
基本的には集中力の高い生徒は授業中にまず無駄口をたたきません。よく話を聞いて、しっかり理解しようとします。

逆に低い生徒は話の途中でも自分の興味のあることや知っている単語が出てくると先生の話をさえぎり発言してしまいます。また、授業中の緊張が緩む(例え話や関連する雑学話が出た瞬間)とすぐに近くの子に自分の思い浮かんだことを話し始めます。数秒なら黙認しますが、えてしてそういう場合はこちらが「はい、そこまで」とさえぎるまで止まることはありません。

授業中だけでなく、日程やお知らせの説明でも同様のことが起こります。話の途中で自分の意見や疑問を表明しようとします。

最後まで聞けばわかることでも、瞬間的な思いをとりあえずこらえることが苦手なのです。
結果的に知識や情報の伝達は途切れ途切れになり上手くいかないことになります。
大人の中にもいますよね、このような人が。

難しい話や興味のない話をじっと聞き続けることは大人でも結構な苦痛だと思います。

しかし、「学ぶ」ということは先生(師)の言うことを無条件で受け入れることです。(私の敬愛する内田樹氏の受け売りですが)(逆説的には無条件で受け入れたいと思える人こそ自分にとっての真の師であるともいえますね)
教室という学びの場で黙って最後まで先生の話を聞くことがいかに重要な事か、それこそが上達の第一歩なのです。

「人の話をよく聞きなさい」と昔の人はよく言っていましたが、教育の現場では1番大切なことだと思います。
小さなうちから親は子供の話をさえぎらずに最後まで聞いてやり、そして子供に対しては「最後まで話を聞いてね」とコミニュケーションを取れるようにすることが賢い子を育てることになるのではないでしょうか。




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Posted by つくば at 03:12│Comments(0)教育コラム
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